日本の自殺問題について

このページには日本の自殺者数に関するデータをのせています。

1-1.はじめに

テレビなどで自殺による死亡者が出たという報道を聞くことがある。日本の自殺率は世界的に見ても高いという話を聞いたことがあるため、主要国と比較するとともに日本の自殺者数・自殺率についてのデータをまとめる。また、特に小中高生といった若い世代に注目し、自殺を予防する方法を考える。

1-2.主要国との比較

[表1] 主要国の15~34歳における死亡者数及び死亡率

日本(2011年)
フランス(2010年)
ドイツ(2012年)
カナダ(2009年)
死因
死亡数
死亡率
死因
死亡数
死亡率
死亡数
死亡率
死因
死亡数
死亡率
第1位
自殺
5,436
20.1
事故
2,136
13.8
事故
1,722
9.3
事故
1,721
18.7
第2位
事故
1,916
7.1
自殺
1,484
9.6
自殺
1,446
7.6
自殺
1,035
11.2
第3位
その他
1,499
5.5
その他
1,064
6.9
悪性新生物
1,088
5.3
悪性新生物
502
5.5

アメリカ(2010年)
イギリス(2010年)
イタリア(2010年)
韓国[参考](2011年)
死因
死亡数
死亡率
死因
死亡数
死亡率
死因
死亡数
死亡率
死因
死亡数
死亡率
第1位
事故
27,171
31.7
事故
2,071
12.7
事故
1,806
13.2
自殺
3,160
22.2
第2位
自殺
10,339
12.1
自殺
1,096
6.7
悪性新生物
931
6.8
事故
1,488
10.4
第3位
殺人
9,000
10.5
悪性新生物
1,032
6.3
自殺
598
4.4
悪性新生物
901
6.3
自殺・事故による死亡率

表1は主要8か国における死因の1位から3位までの自殺者数・自殺率をまとめたもので、図1は自殺と事故による死亡率をグラフにしたものである。

日本の自殺者数・自殺率は主要国の中でも高い水準となっており、日本と韓国は自殺による死亡者数が死因の第1位となっている。

また、日本と韓国の死亡率を比べると、韓国では自殺死亡率が事故死亡率の2倍程度であるのに対し、日本では約3倍であり、自殺によって死亡する人の割合が高いことがわかる。